(一昨年に一緒にサンフランシスコへ行った面々と)
今日でようやく研修が一段落しまして、明日からはミッドガルドからアスガルドに昇天します。わかりにくい喩えですいません、北欧神話です。ただ単に明日からは上の階に出勤します、ということを言いたかっただけです。本当は入社したときに記事を書こうとおもっていたのですが、なんだかんだで書くタイミングがなかったのとあんまり入社した感覚がなかったので書きそびれていました。
さてさて、タイトルの話です。いろいろなことに恵まれていたり、偶然とか運とかいろんな要素が重なって広告に携わることになりました。僕はもともと広告が嫌いで、むかしFireFoxを使っていた頃はAdBlockをいれたりしてなるべく目に触れないようにしていたし(Chromeに乗り換えてからはそこまではしていません)、広告をいれてマネタイズを図るようなサービスも嫌いでした。それを公言したりしていたので、付き合いの長いひとなんかは「え!?」ってなってるかもしれないですね。
それは今から考えると、広告っていうのは自分にとって不要な情報が目に触れやすいところにあるからで、それがとても不快だったんだろうなあとおもいます。今の会社に内定をいただいて以来、広告との付き合いは考えあぐねていたところ、これは若干語弊があるとはおもうのですがある種の宗教体験的な、自分の今まで抱いていた広告への感情がひっくり返るようなことが4月にあって、振り返ってみるとそれが大きな転換点だったのかもしれないです。
どう変わったのかというと、広告っていうのは人間にとって「まだ知らないけれど、それを知ることによって人生を豊かにできるチャンスを提供できる」装置っていうのが、広告の原点にして理想点なんだっていうことに気付いたという話です。広告が忌み嫌われているのは、前述の通りまだ洗練されておらずノイジーで、人間が不快に感じてしまう面が大きいとおもうわけです。これが、かなりの確度で必要であろう人間に必要な情報をエレガントに提供できるようになればどんなにいいかと。
そういう、まだ洗練されていなくて発展途上の技術というのは一介のエンジニアとしてとても惹かれるものがあって、このギャップを埋めるのに我々のチームの技術が貢献できたらなあ、と考えています。
今日まで研修でお世話になったみなさま、ありがとうございました。明日からお世話になるみなさま、よろしくお願いいたします。
May 14th, 2014 10:17am
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jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。