Civil War/Captain America 感想(ネタバレ有) - diary.jgs.me

たまたま新婚旅行で行った先のオーストラリアでエイジ・オブ・ウルトロンがやっていたのでエイジ・オブ・ウルトロンはダーリンハーバーの地球で最高のスクリーンでみて楽しかったは楽しかったのだが、アベンジャーズの面々が自分の尻を拭くだけの話だったり、トニーとバナーがあまりにも不憫でちょっとノリきれなかったとこがあった。その後に(アントマンを挟んでいるとはいえ)ヒーロー同士の内輪揉めとも言えるコレをやるっていうんだから、正直なところあんまり期待してなかったというか、キャップの前作である ウィンター・ソルジャー がめちゃくちゃ面白かったので、その続編としてこのわちゃわちゃした題材をやるのが惜しい、もっとキャップ単体の作品をみたい、などとおもっていた。
とはいえみにいかないという選択肢はないので、気合を入れてみてきた。2時間後、期待してなかったとか言ってすいませんでした、と平謝りで劇場を後にした。 パンフレット を読んだら監督がウィンター・ソルジャーから続投しているそうで、今作で真に実力があることを見せつけたのではないだろうか。インフィニティ・ウォーもメガホンとるそうなのでとても楽しみだ。
今作の白眉はなんといっても大きく分けて2回あるヒーロー同士の抗争へ向かわせる過程がとてもよく練られていて、感情移入しやすいとこだとおもう。登場人物が多いけれど、これまでの作品でしっかりとキャラクターたちを語ってきていることもあって既存のキャラクターに関してはあんまり説明的なとこもなく、すんなりと気持ちが入っていく。一方で今作で初出となるブラックパンサーとスパイダーマンはきっちりとキャラクターの紹介がしっかりとされていて、まるで「ようこそ MCU へ!」と大歓迎されているようで彼らの単品も楽しくなるような描き方だった。ブラックパンサーは演じているボーズマンさんの好演もあって今作一発で好きになれるキャラクターだとおもった。一方のスパイダーマンは、好きだったアメイジングシリーズの打ち切り(シニスター・シックス編までやって終わってほしかった….)で打ちひしがれていた自分にとってマーベルが「やったるで!」と言ってくれているみたいで希望が持てた。チャラ系寄りだったアメイジングとはまた違って、サム・ライミ版に近いナードっぽい感じがまた俺たちっぽくて最高だった。メイおばさんの改変も笑ってしまった。
そして今作はヒーロー同士の内戦がメインなので、ヴィランらしいヴィランがほとんど登場しないのもまた上手いとこだとおもう。ヒーロー同士が戦うと、大抵クライマックスでより強大な敵が出現して仲直りする、というのがセオリーなとこがあるが、今作ではそんなヌルい展開ではなくガチンコでキャップ & バッキーとアイアンマンが激突する展開に持っていってる。(とはいえ、あのラストはなんで敵がアイアンマンがあの事実を知らないことを知ってたのかとかツッコミどこはあるけど)原作だとああいう展開になるから、映画でもそうなるのかなあと心配していたが、逆にアイアンマンがボコボコにやられてしまってヒヤヒヤした。
戦闘シーンもめちゃくちゃ楽しくて、予告にもある飛行場の大戦シーンは「そのカード最高ッス〜〜〜!」っていうバトルシーンがずっと続いてたまらんかった。 ホークアイ 先生の矢に乗ってアントマンが放たれたり「帝国の逆襲で AT-AT にこうやってるのみたんだよね〜」って巨大アントマンの足をぐるぐる巻きにしたり、良かったシーンを言い出すとキリがない。冒頭のアベンジャーズの作戦シーケンスも良かったし最高だったなー。
公開時期が重なってしまった BvS とどうしても比較してしまうが、どう見ても完敗でさすが長く MCU やってるだけはあるなあ、と改めて感心した…。ひとまずは予告で流れていたスーサイドスカッドを楽しみに生きていこう….。
そういや、ローグワンの予告をはじめてみたんだけどあれは時系列的にどこになるんだろう?

May 5th, 2016 2:55am
original: http://diary.jgs.me/post/143850410019
#20160505 #0505

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筆者について

jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。
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