先日、ふと「ゆうかりん元気かなあ」とおもっていろいろ調べてみた。僕はスマイレージを「夢見る15歳」で知った。見返してみると、希望と未来が詰まっていてすごくいい。
スマイレージは本当に楽曲にムラのあるグループで(これはハロプロ全体的にそうか)僕の好みの楽曲がかなり少ない。少ないけれど、いいやつはすごいいいので割とマメにチェックしていた。中でも、ゆうかりんこと
前田憂佳
さんは鈴木愛理さんに続く感じの子でがんばってほしいなあ、とおもっていた。
それでも楽曲にムラがありすぎて、あまり興味が持続しなかった。実際夢見るの後は「ショートカット」までウォッ!ってくる曲はなかったし、僕の中では「ショートカット」でスマイレージは終わった。なので、ゆうかりんの脱退時は「そっかあ、残念だなあ」ぐらいの気持ちだった。
小川紗季の卒業の時も思ったが、スマイレージはメンバーを酷使しすぎた。週末や祝日はほとんどといっていいぐらい握手会・ミニライブ・イベントが朝から晩まで詰め込まれる。おそらく日本のアイドルグループの中では、AKBの選抜メンバーに次いで忙しかったと思う。
前田憂佳がスマイレージ及びハロプロから卒業 - 朝飯前。
とのことで、殺人的に忙しかったようだ。
ハロプロはハロプロDDの基礎票があるのでわりと早くに2000人規模の会場をいっぱいにできる。スマイレージもメジャーデビュー半年以内で東名阪ツアーをやってのけ、渋谷公会堂をいっぱいにできた。しかしハロプロはここからが伸びない。渋谷公会堂→東京国際フォーラム→日本武道館 のようなステップアップができない。 一方で去年の時点でスマイレージよりも集客力の劣っていたももいろクローバーや東京女子流は、 ももいろクローバーZ: 中野サンプラザ→よみうりランド→さいたまスーパーアリーナ 東京女子流: 天王洲 銀河劇場→中野サンプラザ のように着実にステップアップしてくる。
在りし日のスマイレージ - 朝飯前。
ほぼ同世代だったももクロさんや女子流ちゃんが伸びていく中、なかなか伸びないのは堪えただろうと容易に推察できる。しかも、そういう状況で人数を補強する方へ舵を切ったスタッフに不信感を抱くのもしょうがないとおもう。
ヲタにとって悲しいのは、アイドルにとってアイドルになることアイドルであり続けることが人生の最大目標でなくなってきたということ。いや昔からアイドル寿命は3年といわれてきたが、その寿命とは人気寿命ではなく、3年ぐらいでアイドル自身がアイドルをやっていくモチベーションを保てなくなる寿命なのかもしれない。 事務所の悲しさは、メロン記念日のメンバーは10年アイドルやっていて、解散して契約打ち切ったこと、そしてやめたとたんウェイトレスのバイトをやれなくちゃいけないほど現役時代に給料を払っていなかったこと。これじゃ若い後輩は自分の将来が不安になるよね。
ゆうかりんは白(スマイレージ前田憂佳の卒業(芸能界引退)が発表された) - 獲得された絶望感
メロン記念日ってそういう状態だったんだなあ、と知った。壮絶な話である。アイドルって難しいなあ、と改めておもった。何度も書いているように、僕はあまりアイドルに近付きたくないし、雲の上の存在でいてほしいのだけれど時代はそういうわけじゃないようなのがかなしい。ただただ、アイドルとしてがんばっている彼女たちには一人の女の子として楽しく愉快に毎日を過ごしてほしいものだ。
アイドルとしての前田憂佳さんはもう見れないけれど、あの輝かしかった頃の記録は今でも僕のdashboardを賑わせているし、MVが元気をくれる。今はただ、一人の女の子として楽しく元気に日常生活を送っていてくれるのなら僕も嬉しい。そう、ショートカットの歌詞のように。
July 8th, 2013 3:04am
jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。