牧歌的 Cookie の終焉 | blog.jxck.io

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結局ユースケースの方が解決しなければ、どの仕様を塞いでも迂回され続けていく。そしてそういった仕様へのパッチは、通常の Web の利用にも影響が出てしまう可能性がある。
であれば、 ユースケースそのものを仕様化し、そこに誘導した方がよっぽどヘルシーだという発想が、 Privacy Sandbox のアイデアだと筆者は捉えている。
例えば、サイトを跨いでコンバージョンを取りたいなら、「コンバージョンを取るための API」を、ターゲティングをしたいなら「ターゲティングをするための API」を定義する。
これは、無尽蔵に取ることができる API を定義するという意味ではない。むしろその逆だ。
仕様定義の中では、プライバシーに配慮したエントロピーのコントロールや、ユーザの許諾を取るような権限モデルを考慮することになる。
またブラウザの API として実装することで、ブラウザ設定から Opt-In/Out を選択できたり、より自分に合った設定を拡張で導入したりといった選択をユーザが可能になる。
結果、ブロックするかしないかという All or Nothing な現状から、ユーザとサービス側に API を通じた確かな合意形成と、標準仕様とブラウザ実装によって担保されたプライバシーの保護機構が確立し、新たなエコシステムが生まれる。


#20200302 #0302

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筆者について

jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。
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