空白 感想

from 20210927 #0927
空白 感想
吉田恵輔最新作ということで特に前情報もなくみにいく
前週に孤狼の血LEVEL2をみてたので、2週連続松坂桃李だった
そして、孤狼の血でも延々不憫だった松坂桃李が空白でもずっと不憫で、とにかく不憫
冒頭で結構なショック描写があって、一気に緊迫度が高まる
1回目の事故では怪我くらいで、生きてはいそうだったので「あ〜怪我しちゃって古田新太が激昂するわけね〜」と一瞬安心したところに容赦なくトラックをブチ込まれて「お、おぉぅ...」という
娘のためになんかする父親というのはこれまでフィクションでよく描かれていたもので、例えば96時間のリーアム・ニーソンなんかは娘のためにブチ殺しまくるし、24のキーファー・サザーランドなんかも娘のためには容赦はしねえ、といった具合だから、これらの映画に比べれば古田新太のお父さんはまだマシな方というか、直接的に手を下すわけではないので...
それでも海外のお父さんたちと比べると何十倍も古田新太のほうがイヤなのは、やはり現実と地続きにある感じがしているからなのかなと
お話の展開上、一人を自殺に追い込んで、店を廃業に追い込んで、それでいて添田自体はなんか娘と交流をしてちょっと成長しました〜ってそんだけ周りを巻き込んで何しとんね〜んとおもわんでもないというかなんというか...
吉田監督は相変わらず日常に遍在している絶妙にイヤ〜なシーンを掬い取るのが本当にウマくて、ばしゃ馬さんとビッグマウスや犬猿なんかにあったイヤさがキレキレで最高だった
退職するパートの送別会とか
一番ズルいのは、万引き現場をきっちり捉えるわけでもなく、事務所に引き入れたところを松坂桃李目線で入れてくれるわけでもないので、完全に松坂と寺島しのぶ目線でイカれた爺をやりすごすだけの映画にならずに、観客の神の視点をもってしても本当のことはわからないので緊張が継続するというか、誰にもちょっと肩入れできてしまうし、誰しもちょっとイヤな感じがしてしまう
どいつもこいつも...という中で一人そこそこ好きだったのは藤原季節で、添田の唯一の味方だけど、コイツもコイツで立ち振舞いがDV被害者のそれな感じがしてしまう

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筆者について

jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。
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