2021年を探す - copy and destroy

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テクノロジーは進歩したが人類は全然進化していなかった

松尾芭蕉は「おくのほそ道」でリンクをたどるように旅をしている。 芭蕉の旅が古典、歌枕のリンクをたどる旅だったように、インターネットでリンクをたどることは歩くことに似ている。人は一度に一つの道しか歩くことが出来ない。

読み終わるのに8ヶ月くらい掛かった。8ヶ月かかってもダーウィンが船上で過ごした5年と比べるとはるかに速い。読むことと書くことはそのスピードが全然違っていて、そこには大きな非対称性がある。作者が命を掛けて何十年も書き続けた作品を派手に手荒に適当に扱って木っ端微塵に読み散らかすことも出来るし、そのまま放っておいて何年間も積読山脈に積み上げておくことも出来る。自分たちが完全に主導権を握っている。そこに読書の素晴らしさがあると思う。

かつて marco11 はこう言った。「アウトプットは量多い方がいい。フィルタは各自がやればいい。この原則わかんない奴はインターネット合わないと思う」。これはわれわれにとっての聖典、イコン、古典である。

無症状感染と人流と感染経路と検査陽性率と実行再生産数、たちまち動きを止めたサプライチェーン、滞留し停滞するロジスティクス、乖離する実体経済と金融市場、混乱し混沌と化す政府と地方自治。断裂、対立、分断は何回も何回も、いろいろな場所で現れる。
われわれは、一人ひとりバラバラの人間がてんでバラバラに存在いているのではなくて、それぞれがリンクしている。その全体の繋がり、広がりにこそ本質がある。全てのリンクは繋がっている。

私たちは繰り返し、また練り返し、そしてまた繰り返し、繰り返し続けてきたことを、繰り返し尽くすことができるかもしれない。
繰り返し尽くすことができるかもしれない。

#2021AC2021 #taizooo
#20211205 #1205

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筆者について

jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。
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