感想『シン・ウルトラマン』 繊細な愛と露悪。そして、祈り。 - ジゴワットレポート

感想『シン・ウルトラマン』 繊細な愛と露悪。そして、祈り。 - ジゴワットレポート

最も必要なのは「ウルトラマンが地球人に感化される」それ自体ではないか。骨子にあるべきその過程がどうにも食い足りないため、ウルトラマンがゼットンと対峙してその身を賭すカタルシスが弱い。地球人の叡智の結晶も、それをビジュアルではなく言葉で説明されるため実感として得にくい。いわゆるヤシマ作戦パターンなのだから、もっと絵的な説得力が欲しい。そして、結局はそれも「ウルトラマンが単身でゼットンを倒す方法を導き出す」というものだ。ウルトラマンがヒントを与え、人類が立案し、ウルトラマンがそれを実行する。うむむ、「ウルトラマンがいなくても我々人類がやっていくのだ!」という原典が持つテーマのリプライズとしては、これもいささか弱い
やっぱりここだよなあ.....
オリジナルのウルトラマン知らない人がシンをみにいって、オリジナル知らない人がみてどうなんだろう?と興味津々で感想を聞いてみると、ガボラが倒されたとこからもう置いてかれました....って聞いて、半ばわかってはいたけど卒倒しかけた
興行収入よくあってほしいけど、、、なあ〜〜〜

オリジナルが好きな人に向けてサービスしましょうということは、実はほとんどやっていないんです。あからさまに過去の作品に目配せしたものにすると、それはどこか閉じたものになってしまう。私としてはもっと間口の広いものにしたいので、確かにオリジナルを踏襲した表現をしている部分もありますが、それは知っている人が気付けばいいのであって、そういうことばかりやっているから面白いでしょうという作品にはしたくなかった。軸足をオリジナルに近づける方向ではなく、オリジナルが大好きであるがゆえに、そこから離れたいという意識が強くありました。

意識して距離を取って「これ」なのだとしたら、もう、それはオタク的な褒め言葉での「末期」と言わざるを得ない。
それはおもった
マンダロリアン シーズン2 感想 (ネタバレがある!!!!!!!!!!!!!!!!)#6290fc324ade4d00006b23a2でも書いたけど、オタク的な愛はすごい伝わってくるけどそれが作品として昇華できてねえってのが最近ちょくちょくある
スターウォーズ では新三部作、 MCU ではエターナルズや、ノーウェイは超えてきたなとおもったし MoM はもはやシラフの状態が想像できないので単体の映画として成立しているような気もするし、全然成立していないような気もする、ギリギリのラインだとおもった
そういう意味では、シンウルトラは詰め込み感はあったけど伝わるかな...?という感覚だったなあ

シン・ウルトラマン
#20220601 #0601


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筆者について

jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。
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