Verizonの禁止事項には、「女性の乳首」という定型的には定義し難いカテゴリも含まれていたが、性的でない乳首の画像(訳注:医療にかかわる文脈や政治的議論の中で提示されたもの、芸術作品など)は除外されていた。だが、いかに勤勉で公平無私なコンピュータ科学者であろうと、アルゴリズムで「女性の乳首」と「男性の乳首」を区別できるとは思えないし、ましてやどれが「性的」かなど判断できるとも思えない。
結果、そのフィルターは……大惨事を引き起こした。Verizon自身がポリシー上問題はない画像として例示した画像ですら、Tumblrのポリシーによってブロックされてしまった
Verizon時代のTumblrのポルノ禁止は、AppleがApp Storeの「こどもに優しい」ポリシーにもとづき、iOS向けのTumblrアプリをブロックするぞと脅したことが引き金になったという経緯は公然の秘密になっている。スティーブ・ジョブズの「ポルノが見たければAndroid携帯を買えばいい」という発言
アダルトコンテンツが多めのプラットフォームでありながら、両アプリから歓迎されているアプリもある。TwitterとRedditだ。マレンウェッグは、「TwitterとRedditはAppleがブロックするには巨大すぎるので、月間ビジターが1億200万人“しか”いないTumblrを見せしめにすることにしたのでしょう」
わかる、Reddit の方が(?)よっぽど荒野だった(今も当時も)のに tumblr が刺されたのは今でも解せないし、政治的な意図を感じる
AppleのApp Storeの検閲官とチキンレースをしたところで、勝てる見込みはまったくない。マレンウェッグが説明するように、App storeのルールの解釈はアプリ審査の担当者によって日々変化する。アプリのアップデートを申請しても、Appleは違反かどうかの見解を恣意的に変更して、アプリをブロックしてしまう
これな...
金盾にどうのこうの言ってる我々も、Apple とかいう一企業に完全に検閲された社会に暮らしているんだよなあ...
AppleとGoogle以上に、実は決済会社のほうが影響が大きいと考えている。クレジットカード会社はポルノを毛嫌いしている。Tumblrにアダルトコンテンツを復活させれば、Wordpressのホスティング事業からTumblrのサブスクリプション契約に至るまで、Automattic社の全サービスの決済が脅かされる
わかる........
クレカのピューリタンぶりも相当で、決済という首根っこを掴まえて「あれはダメだ、これはダメだ」ってそれは検閲だろうがと
だからこそ中央集権的でない分散の決済ネットワークが必要なんだろうけど、実際ビットコインが犯罪に使われてるのを鑑みるに、ただアングラ化してしまうだけなんだろう
同意なしに撮影された性的資料、子どもを被写体とした性的資料、他にも好ましいとは思えない性的資料の忌むべきやり取り
ネットワークに接続されたポケットカメラがいたるところに存在する今日の環境は、そうした忌むべき素材を生み出す肥沃な土壌となっている。誰もが性的画像を作成できる世界で、その被写体全員の年齢や同意の有無を確認することは極めて難しい
まあこれなんだよな....
なんのかんの言っても加害性のあるポルノは許容できないので、じゃあ安全に倒すならポルノごとテイクダウンしようという発想になるのはわかる
ホスティング、モデレーション、コンプライアンス、開発コストに加え、サーバストレージと帯域を確保するためには、1日のアクティブユーザが100万人だとして、少なくとも年間700万ドルが必要になる
jigsaw(ジグソウ、1991年6月12日-)は日本のプログラマ、会社代表。本名は小林貴也(こばやし たかや)。主にウェブ、フロントエンド領域で活動している。カミング・スーン合同会社の代表社員。